「入社3ヶ月で社内ニートになりました」
新卒で入った会社で仕事がなくて、毎日デスクで座ってるだけ。
そんな地獄のような日々を過ごしている人、いませんか?
「自分は必要とされていないんじゃないか」
「このままで将来大丈夫なのか」
そんな不安でいっぱいですよね。
今回は、大手メーカーで社内ニートを1年半経験した田中さん(現在27歳)にインタビュー。
どうやって脱出したのか、転職後はどう変わったのか、全てを語ってもらいました。
この記事を読めば、社内ニートから抜け出すための具体的な方法がわかります。
ユウタ本日はよろしくお願いします!



よろしくお願いします。正直に全部お話ししますね。
社内ニートになった新卒にインタビュー!全てを語ってもらいました


今回お話を伺ったのは、田中さん(現在27歳)。
大手電機メーカーに新卒で入社し、営業事務として配属されました。
3ヶ月の研修を終えた後、1日2時間しか仕事がないという地獄のような日々がスタート。
約1年半、社内ニート状態を経験しました。
その後、転職エージェント経由でSaaS企業のカスタマーサクセス職に転職。
今は毎日充実して働いているそうです。
社内ニートから脱出できた具体的な方法を、すべて語ってもらいました。



まず簡単に自己紹介をお願いできますか?



田中と申します。現在27歳で、SaaS企業でカスタマーサクセスをやっています。前職は大手電機メーカーの営業事務でした。



入社してすぐ社内ニートになったんですよね?



はい。研修が終わった入社4ヶ月目から、いきなり仕事がなくなりました。最初は「まだ新人だからかな」って思ってたんですけど、1年以上続いて…本当に辛かったです。



でも今は転職して充実してるんですよね?



めちゃくちゃ充実してます!あの時転職を決意して本当に良かったって思ってます。今日は当時の辛かった話も含めて、全部お話しします。
新卒入社3ヶ月目から始まった社内ニート生活のリアル


研修が終わって配属されたその日から、田中さんの地獄が始まりました。
ここでは、社内ニートの1日や原因、精神的な辛さについて語ってもらいます。
- 社内ニートの1日のタイムスケジュール
- なぜ社内ニートになったのか?3つの原因
- 精神的に一番キツかった瞬間
【実録】1日のタイムスケジュール|時間が進まない地獄



実際に、1日どんな感じで過ごしてたんですか?



もう、本当に地獄でしたよ。朝9時に出社して、メールチェックして…それで終わり。10分で終わっちゃうんです。
田中さんの1日のスケジュールは、こんな感じでした。
- 9:00〜9:10:出社、メールチェック(10分で終わる)
- 9:10〜12:00:デスクで座ってるだけ…資料を眺める
- 12:00〜13:00:昼休み(唯一の救い)
- 13:00〜17:00:午後も虚無…時計とにらめっこ
- 17:30:速攻で退社



1日2時間しか仕事がないって、具体的にどんな仕事だったんですか?



会議室の予約、お茶出し、コピー…あとはたまに営業資料の誤字チェックとか。でも誤字チェックも結局、営業が自分で直すんですよね。
仕事をしているフリをするのが、何よりも辛かったと田中さんは言います。
時計を見ても5分しか経ってない。



時計を見ると10時。次に見てもまだ10時5分。
もう、時間が進まなさすぎて絶望しました
周りの先輩たちは忙しそうにしてるのに、自分だけ暇。
デスクで営業資料を眺めるフリ、Excelを開いてるフリ…そんな日々が続いたそうです。
なぜ社内ニートになったのか?3つの原因



なぜ社内ニートになってしまったんでしょうか?



振り返ってみると、原因は3つあったと思います。会社側の問題もあるし、自分の性格も関係してました。
原因①:ベテラン営業が自己完結型すぎた
配属された部署の営業マンは、全員ベテランばかり。
見積書も契約書も、全部自分で作ってしまうタイプでした。
「営業事務に頼むより自分でやった方が早い」という文化。
新人の出る幕がなかったんです。
原因②:業界の閑散期+「間違えたらマズい」文化
田中さんが入社した4月は、業界の閑散期。
案件数が極端に少ない時期でした。
さらに大手メーカーということもあり、「ミスは絶対に許されない」という空気が強い。
新人に任せて失敗するくらいなら、自分でやる…という考え方だったそうです。
原因③:完璧主義な性格が裏目に出た



僕、完璧主義なところがあって。「完璧に理解してから動きたい」って思っちゃうんですよね。



それが裏目に出た?



はい。質問ばっかりしちゃって。営業からすると「質問に答える方が時間かかる…」って思われてたみたいです。



遠慮しすぎて「仕事ください」が言えない。
完璧主義で質問ばかりする。この2つが重なって、どんどん仕事を振られなくなっていきました。
厚生労働省の若年者雇用実態調査によると、新入社員の約3割が「適切な業務指導を受けられていない」と回答しています。
田中さんのケースは決して珍しくないんですね。
精神的に一番キツかった瞬間



社内ニート期間で、一番辛かったことって何ですか?



精神的に一番キツかったのは、周りの何気ない一言でしたね。
「田中くん、今日も暇そうだね(笑)」
先輩営業からこう言われた時が、一番辛かったそうです。
悪気はないんでしょうけど、その瞬間、自分の存在価値がゼロに感じたと言います。
同期との飲み会での一言
同期との飲み会でも、傷つく言葉がありました。
「俺たち忙しすぎて死にそう!田中は余裕そうでいいな〜」



余裕じゃなくて地獄なんだよって。でも言えませんでした。同期にも相談できなくて、孤独でしたね。
周りから「大手メーカーすごいね!」と言われる辛さ
親や友人から「大手メーカーすごいね!」って言われるのも辛かった。
実際は何もしてないのに、期待されてるのが苦しかったそうです。



親に『仕事どう?』って聞かれても、『うん、まあ…』としか答えられなくて。
本当のことを言ったら心配させちゃうし、でも嘘をつくのも辛い
SNSで同期が「プロジェクト成功!」とか投稿してるのを見るたび、病んでいったと言います。
自分だけが取り残されてる感覚。それが一番辛かったそうです。
新卒社内ニートから脱出した3つのステップ


田中さんは入社15ヶ月目から、社内ニート脱出に向けて動き始めました。
具体的にどんな行動をとったのか、詳しく聞いていきます。
- ステップ①:上司への相談→50%改善
- ステップ②:転職を決意→最初の挫折
- ステップ③:転職エージェントで人生が変わった
ステップ①:上司への相談→50%改善(15ヶ月目)



最初に何をしたんですか?



まず上司に相談しました。入社15ヶ月目の時です。もう限界だったんで。
決死の覚悟で上司に伝えたこと。
「今の状況が辛いです。もっと実務的な仕事をさせてください」
すると上司から意外な言葉が返ってきました。
「声かけづらそうだったから放置してた。悪かった」



上司も気づいてたんです。でも「忙しそうにしてるから話しかけるな」って僕が思ってるのが伝わってたみたいで。
相談後、小規模案件を任せてもらえるようになりました。
週2〜3日は実務に関われるように。



状況は50%くらい改善しました。
でも、まだ「本当に忙しい」レベルではなかった。根本的な解決にはならなかったんです。
それでも、自分から動いたことで少し前進できた。
この経験が、次のステップへの自信になったそうです。
ステップ②:転職を決意→最初の挫折(16ヶ月目)



なぜ転職を決意したんですか?



このままだとスキルが何も身につかないって思ったんです。「新卒2年目」っていうカードが使える今がチャンスだなって。
田中さんが転職を決意した理由は3つ。
- このままだとスキルが何も身につかない
- 「新卒2年目」というカードが使える今がラストチャンス
- 同期との差がどんどん開いていく焦り



最初は求人サイトで気になった会社に1社応募。
書類は通過したものの、面接で撃沈しました。



何が原因だったんでしょう?



面接で「今の会社で何を頑張りましたか?」って聞かれて、詰まっちゃったんです。コピーとお茶出しを頑張りましたとは言えないじゃないですか。



初めての転職でわからないことだらけ。
実績もない。職務経歴書に書けることもない。お祈りメールが来た時は、本当に心が折れかけました。
「やっぱり自分じゃダメなんだ」って思ったそうです。
でも、ここで諦めなかったことが、田中さんの人生を変えました。
ステップ③:転職エージェントで人生が変わった



どうやって転職成功したんですか?



大学の先輩に相談したら、「転職エージェント使ったら?」ってアドバイスもらって。それでリクルートエージェントに登録しました。
担当者との初回面談で、田中さんは正直に打ち明けました。
「社内ニートでした…」
すると担当者から、予想外の言葉が返ってきたそうです。
「それって、成長したい意欲が高いってことですよね?」



この一言で救われました。「社内ニート=ダメ人間」じゃなくて、「成長したくて転職を決意した」って前向きに捉えてもらえて。
担当者からのアドバイスはこんな感じでした。
- 「環境のせいで成長できなかった」ではなく「もっと成長したくて転職」と伝える
- 大手メーカーでの経験は評価される(社内調整力、大企業の文化を知ってる)
- 経験が少ないからこそ、謙虚に学べる姿勢をアピール
エージェント経由で3社面接。
2社目で内定をもらいました。3社中2社から合格をもらえたんです。



「お客様の成功をサポートしたい」って軸で話したのが良かったみたいです。
面接では「営業事務での経験は少ないけど、だからこそ謙虚に学べます」ってアピールしました。
転職先はSaaS企業のカスタマーサクセス職。
お客様と毎日話せて、「ありがとう!」と言われる仕事。今は本当に充実してるそうです。



担当の転職エージェントの方によると、入社1〜2年目の転職は決して珍しくないそうです。
転職は早ければ早いほど言いとおっしゃていましたが、僕も同じ意見ですね。
現状維持は何も変わらないし、時間が経つほどスキルも積み上がらなければ歳も取るだけです。
まとめ:社内ニート新卒でも、環境を変えれば活躍できる





最後に、今社内ニートで悩んでる新卒の人にメッセージをお願いします。



まず伝えたいのは、環境が悪いだけで、あなたが悪いわけじゃないってことです。僕も「自分がダメだから」って思ってたけど、場所を変えたら活躍できました。
田中さんは今、SaaS企業でカスタマーサクセスとして働いています。
毎日お客様と話せて、「ありがとう!」と言われる喜び。前の会社では感じられなかった感覚だそうです。
「あの時転職して本当に良かった」
そう心から思えると言います。
社内ニートで悩んでいる新卒へのメッセージ。
- 早めに動いた方が絶対にいい:若いうちの方が転職しやすい
- 一人で抱え込まないで:転職エージェントに相談するだけでも視野が広がる
- 「もっと成長したい」は立派な転職理由:自信を持って伝えていい
もし今、社内ニートで悩んでいるなら、まずはリクルートエージェントなどの転職エージェントに相談してみてください。
相談したからといって、必ず転職しなきゃいけないわけじゃありません。
田中さんのように、人生が変わるかもしれませんよ。


